お仏壇に必要なものとして、まず何を思い浮かばれるでしょうか。
おそらく多くの方は「ろうそく」と「お線香」ではないかと思います。
どちらも、お参りする時の必須アイテムですね。
ですが、気になるのは「火」を使う物であること。
取り扱いには十分注意が必要ですね。
特に、小さいお子様がいるご家庭や高齢者の一人暮らし・・・。
火の管理に不安を感じる場面もあるかもしれません。
また、火気厳禁の介護施設などでは、そもそも「ろうそく」や「お線香」を使う事ができません。
でも、お仏壇に手を合わせたいという気持ちは大切にしたい。
そんな場合におすすめの安心・安全な「電子ろうそく」と「電子線香」をご紹介します。
なぜ、お仏壇には「ろうそく」と「お線香」が必要なのか?
「電子ろうそく」と「電子線香」をご紹介する、その前に。
なぜ、お仏壇に「ろうそく」や「お線香」が必要なのかご存知ですか。
まずは、お仏壇における「ろうそく」と「お線香」との関係をご紹介します。
1.お仏壇の「ろうそく」とは
「ろうそく」の火は「灯明(とうみょう)」と呼ばれます。
それには、あの世とこの世を繋ぐ道しるべとしての意味合いがあります。
暗い道を明るく照らす火は、闇を取り払います。
それが、けがれや煩悩などの邪気・邪念を浄化してくれる力を持つものとされました。
また、「ろうそく」の火が表現するのは『知恵』と『慈悲』。
仏様のお導きを受け、真理を明らかにし、悟りを開く象徴です。
もちろん、単純に読経などの際の照明としての役割や、「お線香」に火をつける道具としての役割もありますが、ご先祖様を祀る大切なお仏壇に対する敬意と感謝の表現とも言われます。
2.お仏壇の「お線香」とは
「お線香」から立ち昇る煙は、あの世とこの世を繋ぐ架け橋です。
この煙を通じて、ご先祖様と対話することができると信じられております。
また、「お線香」の香りには心や体を清める力があるともされており、それが漂う場所も浄化させると言われております。
さらには、『香食(こうじき)』という概念もございます。
故人様は「お線香」の香りを召し上がるという考え方です。
つまり、ご先祖様のお食事です。
「お線香」・お香は歴史が古く、紀元前3000年頃から使われていたとされております。
諸説ありますが、当初は遺体の腐敗臭を消すための役割でした。
それが仏教においては不浄を払う効果を持つものとされ、やがて祈りを届ける媒体としての役割を担うものとなっていきます。こうして、現在ではお仏壇に欠かすことのできないアイテムの一つとなりました。
「電子ろうそく」「電子線香」とは?
名前の通り、電気を使った「ろうそく」と「お線香」です。
火を使わないので、火災に繋がる事故の心配がありません。
電池を使用するものが多く、置き場所も選びません。
炎の部分に関しては電球タイプもありますが、電力消費量が少なく長寿命なLEDタイプのものをおすすめします。
匂いや煙も出ないので、場所を気にせずご利用いただけます。
前述の『香食』という観点から見ると、香りが無くても良いのだろうか?
という疑問を持たれる方もいらっしゃることと思います。
そんな場合には、火を使えない場所でも香りを届けられる『置き香』や『匂い袋』といった火を使わないものを併用してみるのもおすすめです。
おすすめの「電子ろうそく」3選
1.自立型のLEDろうそく
「ろうそく」本体と燭台(ろうそく立て・火立)が一体型になっています。
この商品単体で設置することが可能です。
形や大きさ、燭台の色など、様々な種類がございます。
炎の発光も、点灯タイプや点滅タイプに加え、本物の「ろうそく」のようにゆらゆらと揺れるタイプもあります。
2.差し込み型のLEDろうそく
本物の「ろうそく」と同じように、燭台の針に差し込んで使用するタイプのLEDろうそくです。
商品自体は「ろうそく」部分だけになります。
ですから、お好みの燭台に合わせたり、ご自宅で使用しているお気に入りの燭台をそのまま活用できます。
また、10分で自動的に消灯する機能もあるので消し忘れによる電池の消耗を防ぎます。
3.彩り豊かなLED絵ろうそく
本物のろうを使用して作られたリアルな質感。
そして、華やかな色彩の絵を施した美しい電子ろうそくです。
本物のように揺らめくLEDの炎。
絵柄のバリエーションも豊富に取り揃えております。
また、描かれた胴体部分にも優しい光が灯ります。
お仏壇に飾る用途だけではなく、お部屋のインテリアとしても人気の商品です。
便利なタイマー付きのリモコンもございます。
おすすめの「電子線香」3選
1.自立型のLED線香
「お線香」と香炉が一体型になっているものです。
香炉の色やお線香の本数など、様々な種類があります。
ご自宅のお仏壇やご宗派に合わせてお選びください。
2.はめ込み型のLED線香
香炉が付いていないタイプの電子線香です。
香炉の灰を入れる部分にこの電子線香を置きます。
ご自宅で使用している香炉やお好みの香炉をそのままご活用いただけます。
安心の自動消灯機能付きです。
3.寝かせるタイプのLED線香
浄土真宗では、灰にお線香を立てるのではなく灰の上に寝かせて焚くのが一般的です。
よく見かける電子線香はお線香を立てたものが多いのですが、各宗派に合わせて寝かせたタイプのLED線香もございます。
最も大切なのは「お参りをする心」
「ロウソク」も「お線香」も、あくまでもお参りをするための道具です。
それぞれに意味合いがあり、それを守ることは、もちろん重要です。
しかし、最も大切なのは『お参りをする心』です。
[火が使えない] [匂いを発するのは困る]。
ご自身の環境によって、様々なご状況もあるかと思います。
そんな場合でも、大切なのはご先祖様への感謝の気持ち。
それを忘れず、手を合わせることができるように、お参り道具も進化しております。
ご供養に関するご質問などございましたら、いつでもお気軽に誠心堂へご相談ください。
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