意外と知らない家族葬 そのメリットと注意点

フューネラル(葬儀)

ご家族やご親族だけで行う「家族葬」が、ここ数年の間に都市部を中心に定着しつつあり、家族葬専用の葬祭ホールも増えてきています。しかし、「家族葬」という言葉は知っていても、実際にどういう葬儀なのかということを知らない方も多いようです。そこで、家族葬のメリットや注意点などを紹介します。

家族葬とは?

はっきりとした定義はありませんが、規模はおよそ50人以下までのものが多く、ご親戚に加え、ご友人が参列することもあれば、同居家族3〜6人といったごく少人数で行われることもあります。

家族葬のメリットは?

家族葬のいいところは、故人をよく知る方々が義理抜きで訪れ、ゆったりと偲ぶ時間を共有できることです。弔問客への対応など、会葬時の忙しさは軽減されます。

注意点①「家族葬だから費用負担が少ない」は大きな誤解!

規模が小さいと祭壇料や会場費、飲食代など、葬儀全体での費用は安くなります。ただし、一般の会葬者が少なくなるため、香典による収入がなくなり、実際の自己負担額については大きくなることの方が多いのです。

注意点②「どこまでお呼びするのか」事前の確認や連絡が必要に

故人の友人や仕事関係、親戚の中には「きちんとお別れしたかった」「なぜ知らせてくれなかったのか」とそれまでの関係を否定されたように感じる方もいらっしゃいます。事前にお話をして、故人や家族の考え方を伝えておきましょう。

注意点③葬儀後に弔問客の対応に追われることも

家族葬を終了してから、亡くなったことを知った故人の関係者が自宅に次々とお参りに来られることも十分に考えられます。その対応に追われ、故人と別れた悲しみを癒すまでに時間がかかってしまう可能性もあります。

家族葬を考えているのであれば、生前のうちにご本人の希望とご家族の意向についてきちんと話をしておくことなど、通常の葬儀以上にしっかり準備をしておくことが重要になりそうです。